Graviton2 を搭載した 「C6g」「R6g」インスタンスが利用可能になりました
AWSチームのすずきです。
AWS が開発した Armベースの CPU、Graviton2 を搭載した EC2インスタンス、 コンピュート最適化の「C6g」、メモリ最適化の「R6g」 がリリースされました。
東京リージョンでも利用可能になった 「c6g.medium」 インスタンスの起動を試す機会がありましたので、紹介させて頂きます。
AWSコンソール
インスタンスタイプの選択
Armプロセッサ用のAMI で選択可能な インスタンスタイプとして「C6g」、「R6g」が追加されました。
インスタンスタイプ
アーキテクチャ「arm64」を指定して、「C6g」、「R6g」が利用可能な事が確認できました。
「C6g」「R6g」が利用できるアベイアビリティゾーン、2020年6月時点の東京リージョンでは2つです。
インスタンスファミリー | アベイアビリティゾーン |
---|---|
a1 | ap-northeast-1a (apne1-az4), ap-northeast-1d (apne1-az2) |
m6g | ap-northeast-1a (apne1-az4), ap-northeast-1c (apne1-az1) |
c6g | ap-northeast-1a (apne1-az4), ap-northeast-1c (apne1-az1) |
r6g | ap-northeast-1a (apne1-az4), ap-northeast-1c (apne1-az1) |
lscpu
Graviton2 搭載の 「c6g」、 従来の「a1」と比較して、L3 cache と、命令セットも追加されています。
c6g.medium
$ lscpu Architecture: aarch64 Byte Order: Little Endian CPU(s): 1 On-line CPU(s) list: 0 Thread(s) per core: 1 Core(s) per socket: 1 Socket(s): 1 NUMA node(s): 1 Model: 1 BogoMIPS: 243.75 L1d cache: 64K L1i cache: 64K L2 cache: 1024K L3 cache: 32768K NUMA node0 CPU(s): 0 Flags: fp asimd evtstrm aes pmull sha1 sha2 crc32 atomics fphp asimdhp cpuid asimdrdm lrcpc dcpop asimddp ssbs
「c6g」 「m6g」 「r6g」でCPU情報の差異は確認できませんでした。
a1.medium
$ lscpu Architecture: aarch64 Byte Order: Little Endian CPU(s): 1 On-line CPU(s) list: 0 Thread(s) per core: 1 Core(s) per socket: 1 Socket(s): 1 NUMA node(s): 1 Model: 3 BogoMIPS: 166.66 L1d cache: 32K L1i cache: 48K L2 cache: 2048K NUMA node0 CPU(s): 0 Flags: fp asimd evtstrm aes pmull sha1 sha2 crc32 cpuid
まとめ
AWS が開発した Armベースの CPU、Graviton2 を搭載した EC2インスタンス、 Intel CPU を搭載した M5 インスタンスと比較して、費用対効果の良い利用が期待できるとされています。
汎用の「M6g」に加え、コンピュート最適化インスタンスの「C6g」、 メモリ最適化インスタンスの「R6g」をワークロードの特性に応じて選択する事で、より最適な利用が実現できる可能性があります。 検証などの機会があれば、その性能をぜひお試し下さい。